シングルマザーとなり子どもと生きていこうと決めたとき、実家に戻るか子どもと自分だけで暮らすのか迷われるかたも多いですよね。
ここではその両方を経験した筆者が実体験を交えて双方のメリットデメリットに関してまとめていきます。
目次
実家暮らしのメリット
ひとりじゃない安心感が得られる
両親との関係が良好の場合、実家に戻ることによって精神の安定が得られます。特にシングルマザーになって間もないころは、新しい生活に関する手続きも多く子どもも生活環境の変化で不安定になりやすい時期です。
その時期に、家に自分以外の大人がいるということは大きな安心感につながります。
金銭面のサポートが受けられる
シングルマザーになったばかりで収入や生活が安定しない場合は、実家に戻ることによって金銭的なサポートを受けることができます。生活費などを実家に入れた場合でも、自分で賃貸契約で家を借りてすべての光熱費と生活費を払って生活していくことを考えると、支出はかなり抑えられるでしょう。
フルタイムで働きやすくなる
保育園や幼稚園のお迎えを両親に頼むことができる場合、フルタイムで働きやすくなります。フルタイムで働くことができれば収入もアップするため将来の貯蓄に回すこともできます。
子どもへの愛情をかけてもらえる
子供の頃にどれだけ大人からの愛情を感じることが出来たかは、その後の人格形成に大きく関係します。
人格形成にとって重要なことは、“自分は愛されている” “自分は自分のままで必要な人間だ“ といった深い自己肯定感を感じられるかどうかです。
この自己肯定感は幼少期に“愛されている”と愛情を感じることにより生まれ、その後の人生に深く影響します。
この大切な幼少期に、たくさんの愛情を浴びることは、子どもにとって大きなメリットであると言えます。
実家暮らしのデメリット
家事や子育てのペースが違うことによりストレスを感じる
かつて住んでいた実家とはいえ、一度家を出ている場合家事のペースにかなりの違いが見られます。
ひとつひとつは小さなことでも、自分のペースを乱されるということは双方にとってストレスの蓄積になります。
例えば洗濯物一つをとっても、いつ洗濯するのか、どこに干すのか、たたみ方や洗濯の仕方、すべてにおいて自分のやりかたが存在します。
子育てに関して言えば、今と昔とで推奨されている子育て方法も異なることからストレスを感じてしまう可能性もあります。
両親が良かれと思ってしてくれることが、自分の子育て方針と合わなかったという話は珍しいものではありません。
児童扶養手当が支給されない可能性がある
児童扶養手当の支給条件は、世帯全員の収入を見て判断されます。判断基準はシングルマザー本人の収入だけではなく、一緒に住んでいる大人それぞれの収入です。ここで気を付けたいのが、支給の判断は世帯全員の収入の合算ではなく、それぞれの収入だという点です。
一緒に生活をしている人の中でひとりでも判断基準をオーバーする収入があれば、児童扶養手当は支給されません。実家に戻ったために児童扶養手当が停止されてしまった、とならないよう事前の確認が必要です。
特に両親が現役で働いている場合、児童扶養手当の支給対象外となることが多いので注意が必要です。
まとめ
筆者の場合は、離婚を経てシングルマザーとなりましたが、離婚前後の1か月間のみ実家にお世話になりました。
1ヵ月という短い期間でも、生活スタイルの差にストレスを感じることはありました。しかし、私以外の大人からたくさんの愛情をもらっている子供の姿を見て本当にありがたいと思いました。
それでも自立したいという気持ちが強く、1か月後には子どもと私だけの生活を始めましたが仕事をして、家事をして、子育てをして、すべてをひとりで担うのは大変だと実感しています。
実家に住むメリットもデメリットも感じ方は人それぞれです。自分にぴったりの生活スタイルが見つかりますように。