シングルマザーになって、安定した収入を得るために資格の習得を考えている方も多いかと思います。
せっかく時間とお金を費やして資格をとるのであれば、確実に収入につながる資格を選びたいですよね。
ここではシングルマザーの働き方とマッチしたおすすめの資格について掲載します。
おすすめ資格3選
介護福祉士
まずおすすめしたい資格は介護福祉士です。介護福祉士は社会福祉専門職の介護に関する国家資格です。
介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、スムーズな日常生活が送らるようにサポートすることがメインの仕事となります。
介護福祉士の試験を受けるためには、専門学校や大学に通うほか、3年以上の実務経験を積む方法があり、働きながら目指すことが可能な国家資格です。
介護の仕事をする場合、この介護福祉士の資格があるか否かで収入面に大きな差が生まれます。
厚生労働省の平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要によると、介護の職場にて働く場合、介護福祉士のある職員は、資格のない職員に比べ約5万円月収に差が見られました。

平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
主な仕事内容は、主に生活援助と身体介護の2つに大きく分類されます。
生活援助とは…利用者本人や家族が行えない日常生活の家事を介護士の視点からサポートします。主に介護対象者の生活スペースの掃除、洗濯、買い物、薬の管理などがあげられる。
身体介助とは…介護対象者本人の体に直接触れることによって行う介護です。具体的には、食事の介助、入浴の介助、排泄の介助、車いすに乗り移る際のサポートやその移動など生活動作すべてに関わる。
介護の仕事を無資格の状態で仕事を始めたとしても、3年が経って慣れてきたころに受験資格が得られ、キャリアアップを狙いやすい資格です。
年収は勤務する事業所や役職により大きく異なりますが、一般的には年収340~400万円とされています。全国的に求人数も多く、どこへ行っても働くことができる強みとなります。同様の理由で転職もしやすく、子どもの生活を支えるシングルマザーにとっては“取得にチャレンジしやすく活かしやすい資格”と言えます。
保育士
保育士はシングルマザーにとって経験を活かせる資格のひとつです。国家資格でもあり就職に困ることはない非常に需要の高い職種です。
保育士の受験資格の規格は最終学歴によって異なります。
2.専門学校卒の場合は
・学校教育法に基づいた専修学校であること
・卒業した過程が修業年限2年以上であること
上記の2点が満たされている場合には受験資格を得ることができます。
上記の1.2に当てはまらなかった場合には、通信教育や通学等で受験資格を得ることが可能です。
シングルマザーにとって保育士がおすすめな理由として年収の高さが挙げられます。
母子家庭全体の平均年収200万円に対し、正社員で働く保育士の平均年収は357万円と全体の平均を大きく上回ります。
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果によると、正社員で働くシングルマザーの平均年収が305万円となっていますので、保育士はシングルマザーにとって年収アップのチャンスとなる資格です。
ケアマネジャー
ケアマネジャーの正式名称は『介護支援専門員』です。
介護を必要とする人が“その人らしい生活”を送れるようサポートすることが主な仕事です。
前述の介護福祉士が実際に生活介護や身体介護を行うのに対して、ケアマネジャーは介護対象者やその家族と相談し、どのような介護を必要としているのかを見極め最適なケアプラン(介護サービス計画書)を作成します。
ケアマネジャーの受験資格は、定められている業務について5年以上かつ900日以上の実務実績とされていますが、こちらも介護福祉士同様、働きながら資格の取得を目指すことができます。
厚生労働省が行った「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、平均月収は常勤で約35万円。そこから年収を推測すると、約420万円です。
0からスタートする場合、資格をとるまでの道のりは長く感じられますが、介護士や保育士のように体力的な労働はない分年を重ねても働き続けやすい仕事であると言えます。
シングルマザーは子どもと生活するため長く働き続ける必要があります。資格習得の際には、何の資格を習得するのかをよく見極めて子どもの年齢とライフスタイルに合ったものを目指していきたいですね。